Googleが2026年9月2日、「Gemini 3.8 Flash」とセキュリティ向けの「Gemini 3.8 Flash Cyber」を発表しました。

前日に発表されたClaude Fable 5.1と同様に、コーディングや長時間動くAIエージェントを重視したモデルです。ただし、料金や提供対象、セキュリティモデルの公開範囲には大きな違いがあります。

Gemini 3.8 Flashは一般ユーザーも利用できます

Gemini 3.8 Flashは、Google AI StudioのGemini API、Google Antigravity、Android Studio、Gemini Enterpriseで利用できます。

一般ユーザー向けには、Google AI ProとUltra加入者を対象に、Geminiアプリ、Google検索のAI Mode、Google Sheetsでも提供されます。

Googleは、3.8 Flashを3.7 Flashと同じ速度・導入価格で提供しながら、コーディング、エージェント処理、複数段階の推論を強化したモデルと位置づけています。

API料金は入力0.75ドル、出力3.75ドル

Gemini 3.8 Flashの導入価格は、100万トークンあたり入力0.75ドル、出力3.75ドルです。

Claude Fable 5.1は、100万トークンあたり入力10ドル、出力50ドルと発表されています。単純なAPI単価ではGemini 3.8 Flashが大幅に安く設定されています。

ただし、両モデルは得意分野、処理速度、必要なトークン数、ツール利用の方法が異なります。Googleも、3.8 Flashは難しい課題で推論を重ねるため、高いeffort設定ではトークン使用量が増える場合があると説明しています。料金だけで実際の総コストが決まるわけではありません。

公式ベンチマーク上の位置づけ

Googleの発表では、Gemini 3.8 Flashは長時間のソフトウェア開発を測るDeepSWE v1.1で、多くの大型frontier modelを上回ったとしています。また、HLE-Verifiedでは54.9%を記録しました。

一方、Googleの発表とAnthropicの発表では、掲載している評価項目や実行条件が同じではありません。そのため、公開資料だけを使って「どちらが全面的に上」と断定することはできません。

項目Gemini 3.8 FlashClaude Fable 5.1
発表日2026年9月2日2026年9月1日
主な用途coding、agent、専門的推論coding、knowledge work、Claude Code
API入力料金100万tokenあたり0.75ドル100万tokenあたり10ドル
API出力料金100万tokenあたり3.75ドル100万tokenあたり50ドル
一般向け提供GeminiアプリなどのPro・UltraClaude各製品・API

Flash Cyberは誰でも使えるモデルではありません

Gemini 3.8 Flash Cyberは、脆弱性の発見と自動修正に特化したモデルです。Googleは、悪用リスクを考慮して、政府機関、重要インフラ運営者、software maintainerなど、信頼できる防御側へFairwind Programを通じて優先提供します。

通常のGemini 3.8 Flashと、制限付きのFlash Cyberを混同しないよう注意が必要です。

SUMMARY

本記事のまとめ

  • Googleは2026年9月2日、codingとAI agentを強化したGemini 3.8 Flashを発表しました。
  • API導入価格は100万tokenあたり入力0.75ドル・出力3.75ドルで、Claude Fable 5.1より低価格です。
  • セキュリティ特化のFlash Cyberは一般公開ではなく、Fairwind Programを通じて信頼できる防御側へ提供されます。