タイ政府は2026年8月31日、国民向けAI platform「AiPASS」の提供を始めました。
ChatGPT、Claude、Geminiなど14社以上、30model以上を一つのplatformから利用できます。対象はタイ国籍を持つ15歳以上です。日本から誰でも無料で使える制度ではありません。
最大500万人がAIを無料で使えます
AiPASSは「TH-AI Passport」事業の中心となるplatformです。タイ政府は最大500万人分の利用枠を用意しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開始 | 2026年8月31日 |
| 終了予定 | 2027年8月31日 |
| 対象 | タイ国籍を持つ15歳以上 |
| 利用枠 | 最大500万人 |
| 料金 | 事業期間中は無料 |
| 本人確認 | タイ政府のThang RathまたはThaIDなどを利用 |
開始前の8月28日時点で、登録者は130万人を超えていました。
30以上のAI modelを一つの画面から選べます
タイ政府機関BDEの発表では、次のmodel例が挙げられています。
公式siteにはChatGPT、Claude、Gemini、Perplexity、DeepSeek、Meta AI、Mistral AI、xAIなどの名前も掲載されています。
個別のserviceへ一つずつ登録するのではなく、AiPASSから用途に合うmodelを選ぶ設計です。
無条件で最高modelを1年間使えるわけではありません
無料提供には利用段階があります。
2026年11月30日までに登録した人は、利用開始から30日間、上位levelへupgradeできます。その後も上位levelを維持するには、毎月100point以上の学習が必要です。
| 条件 | 受けられる内容 |
|---|---|
| 事業へ登録 | 無料でAiPASSを利用 |
| 2026年11月30日までに登録 | 最初の30日間は最上位level |
| 毎月100point以上を学習 | 上位levelを継続して解放 |
pointはAI講座の学習と結びついています。単なる無料配布ではなく、学習した人へ上位機能を開放する制度です。
アメリカのGrok提供とは対象が違います
米国でも政府によるAI導入が進んでいます。ただし対象は国民ではなく政府機関です。
| 国 | 対象 | 提供方法 |
|---|---|---|
| タイ | タイ国籍の15歳以上 | 30model以上を1年間無料提供 |
| 米国 | 連邦政府機関 | Grok、Geminiなどを象徴的な低価格で調達 |
| 米国防組織 | 職員 | GenAI.milからChatGPT Mil、Grok、Geminiを利用 |
米連邦政府の調達一覧では、Grok for Government Teamsは1機関あたり0.42ドルで2027年3月まで提供されます。Gemini for Governmentは0.47ドルです。
0.42ドルは一般の米国民がGrokの有料planへ加入できる料金ではありません。
日本から登録できるのか
TH-AI Passportの参加条件にはタイ国籍と15歳以上が明記されています。タイに住んでいるだけでは条件を満たすとは限りません。
登録にはGoogle、Microsoft、Appleのaccountに加え、タイ政府の仕組みを使った本人確認が必要です。日本の利用者が国外から登録することを想定した制度ではありません。
日本でも同じ制度は始まるのか
日本政府がChatGPT、Claude、Geminiを国民へ一括で1年間無料提供するという発表は、今回確認した一次資料にはありません。
タイの制度が日本へそのまま導入されると断定はできません。注目点は、AIを一社だけ選ばず、複数modelを国民が試せる公共platformとして提供したことです。
本記事のまとめ
- タイ政府は8月31日、15歳以上のタイ国民を対象に30model以上を無料提供するAiPASSを始めました。
- 事業期間は2027年8月31日までで、最大500万人を対象とします。上位levelの継続には毎月の学習条件があります。
- 米国のGrok提供は国民向け無料planではなく、政府機関向けの低価格調達です。日本で同様の制度が始まるかは続報待ちです。




