結論:YouTubeは2027年2月1日から、広告・YouTube Premiumの収益分配を目的に新規でYPPへ参加するクリエイターの基準を引き上げます。登録者1,000人に加え、長尺動画では過去365日で8,000時間、Shortsでは直近90日で2,000万回が必要です。すでにYPPに参加しているチャンネルの参加ステータスは変わりません。ただし、Shortsの広告・サブスクリプション収益には、別途「直近90日で1,000万回」の維持条件が導入されます。

YouTube収益化の変更には、2027年の参加条件見直しのほか、Shortsの収益分配、Premium Lite、活動要件、利用規約、量産型コンテンツのポリシーなど、混同しやすい論点があります。本記事では、YouTube公式情報を基に「誰に何が影響するか」を整理します。

確認基準日:2026年8月15日。本記事は将来適用の制度を含むため、公開後もYouTube Studioの通知と公式ヘルプを確認してください。

この記事でわかること

  • 2027年2月1日から変わる、新規YPP参加の8,000時間・2,000万Shorts視聴の意味
  • 既存YPP参加者、Shorts中心の運営者、登録者500人前後の運営者が確認すべき点
  • 2027年1月31日までの規約同意、活動要件、AI・量産型コンテンツをめぐる注意点
  • 30秒でわかる:YouTube収益化変更の要点

    論点現行(2027年1月31日まで)2027年2月1日以降主な対象
    広告・Premium収益分配への新規参加登録者1,000人+4,000時間(直近12か月)または1,000万Shorts視聴(直近90日)登録者1,000人+8,000時間(過去365日)または2,000万Shorts視聴(直近90日)新規クリエイター
    既存YPP参加者のステータスYPP参加中今回の基準変更でステータスは変化しない既存YPP参加者
    Shortsの広告・サブスク収益分配現行制度過去90日で有効なShorts視聴1,000万回を維持することが条件Shortsを収益化するYPP参加者
    500人段階の早期アクセスYPP登録者500人+公開動画3本+3,000時間または300万Shorts視聴変更なしファン支援・Shoppingを使いたい人
    更新規約への同意現行規約2027年1月31日までにYouTube Studioで更新規約へ同意が必要収益化機能を継続したいクリエイター

    広告・Premium収益分配の従来基準は、登録者1,000人に加え、4,000時間または1,000万Shorts視聴でした。2027年2月1日から、新規クリエイターには8,000時間または2,000万Shorts視聴という要件が適用されます。

    【比較表】2027年2月から変わる収益化条件

    YouTube収益化という言葉には、広告収益と、メンバーシップ・Super Chat・Shoppingなどのファン支援機能が含まれ得ます。2027年に引き上げられるのは、広告・Premiumの収益分配に関する新規YPP参加基準です。500人段階の早期アクセスYPPの要件まで一律に厳しくなるわけではありません。

    項目現行基準2027年2月1日以降の新規基準変更点
    登録者数1,000人以上1,000人以上据え置き
    長尺動画の条件有効な公開動画の総再生時間4,000時間以上(直近12か月)有効な公開動画の総再生時間8,000時間以上(過去365日)2倍
    Shortsの条件有効な公開Shorts視聴1,000万回以上(直近90日)有効な公開Shorts視聴2,000万回以上(直近90日)2倍
    既存YPP参加者参加中今回の変更によるステータス変更なし保護対象

    なお、Shortsフィードで視聴されたShortsの再生時間は、長尺側の「有効な公開動画の総再生時間」には算入されません。長尺とShortsは、別の達成ルートとして考える必要があります。

    あなたは影響を受ける?対象者別の変更点と今やること

    これから広告収益化を目指す人

    最も影響が大きいのは、まだ広告・Premium収益分配のYPPに参加していないクリエイターです。2027年2月1日以降の新規参加では、登録者1,000人に加え、長尺で8,000時間またはShortsで2,000万回が必要になります。

    現行基準の適用期間中に条件達成を目指す場合も、数値の到達だけで自動承認されるわけではありません。収益化ポリシーへの準拠、YPP提供地域への居住、有効なコミュニティガイドライン違反警告がないこと、2段階認証、上級者向け機能の利用資格、YouTube向けAdSenseアカウントのリンクなどが必要です。YouTubeは申請後、チャンネル全体を審査します。

    行動の要点: YouTube Studioの[収益化]で現在の数値と申請案内を確認し、期限直前を避けて準備しましょう。制度の切替時点の申請扱いは、必ずStudio上の最新表示を優先してください。

    すでにYPPで広告収益を受け取っている人

    YouTubeは、すでにYPPに参加している場合、今回の変更でステータスは変化しないと案内しています。したがって、「既存の収益化済みチャンネルが8,000時間に届かなければ直ちにYPPから外れる」という理解は正確ではありません。

    ただし、2027年2月1日以降は活動中かどうかの判定基準が更新されます。後述する活動要件、Shorts収益の条件、規約同意は別に確認してください。

    Shortsを中心に運営している人

    Shorts運営者は、二つの数字を分けて理解する必要があります。2,000万回は2027年以降に新規で広告・Premium収益分配へ参加するための条件です。一方、1,000万回はYPP参加後にShortsの広告・サブスクリプション収益分配を受けるために、過去90日で維持すべき条件です。

    1,000万回を下回っても、YPPそのものから除外されるわけではありません。また、長尺動画を含む他のYPP収益には影響しないとされています。Shortsの視聴が再び1,000万回を超えると、Shorts収益の分配は自動的に再開されます。

    登録者500人でファン支援を使いたい人

    広告収益の前段階として、登録者500人以上、直近90日間の有効な公開アップロード3件、かつ直近12か月の有効な公開動画の総再生時間3,000時間以上、または直近90日の有効な公開Shorts視聴300万回以上で、早期アクセスYPPに申し込めます。

    この段階では、チャンネルメンバーシップ、Super Chat、Super Stickers、Super Thanks、Shoppingなど、対象機能の利用資格を得られます。YouTubeは、視聴者ファンディング、YouTubeクリエイターパートナーシップ、YouTubeショッピングの利用資格要件に変更はないと説明しています。

    Shortsの収益分配はどう変わる?1,000万回の維持条件

    2027年2月1日以降、Shortsクリエイタープールから毎月収益を得るには、対象となるShorts視聴が過去90日で1,000万回に達している状態を維持する必要があります。ここで重要なのは、これは新規YPP参加の資格ではなく、Shortsの広告・サブスクリプション収益分配に関する継続条件だという点です。

    状態Shortsの広告・サブスク収益YPP・長尺収益への影響
    過去90日で1,000万Shorts視聴以上収益分配の対象YPP参加を継続
    過去90日で1,000万Shorts視聴未満Shorts収益分配は停止YPPから除外されず、長尺など他のYPP収益にも影響しない
    再び1,000万Shorts視聴以上自動的に再開YPP参加を継続

    YouTubeは、広告主が5チャンネル以下のグループに絞ってShorts広告を配信する場合、対象クリエイターはそのプレースメントから45%の収益分配を直接受けられる仕組みも導入するとしています。この収益は標準的なShortsクリエイタープールの収益に上乗せされる説明です。

    Premium Lite・新インセンティブで増える収益機会

    今回の発表は、参加基準の引き上げだけではありません。YouTubeは、Premium LiteをYouTube Premium提供国・地域全体へ広げる方針を示しました。公式ブログによると、Premiumは純サブスクリプション収益の30%相当、Premium Liteは60%相当の専用収益プールを設け、加入者の総再生時間と視聴回数に基づいて配分します。クリエイターに適用される収益率は、長尺55%、Shorts45%とされています。

    また、Shortsの1,000万回基準に届かないチャンネルに向け、YouTube Shoppingのボーナス、ブランド案件の制作クレジット、トレンドに合わせた特別企画などの新しい特典プログラムが予告されています。ただし、公式ヘルプは対象者へリリース時に参加方法を直接通知するとしており、詳細な参加条件・金額はまだ公表していません。

    注意: Premium Liteや新インセンティブを理由に、特定のチャンネル収益がどれだけ増えるかを事前に計算することはできません。広告収入だけに依存せず、長尺、Shorts、ファン支援、Shopping、ブランド案件などを組み合わせる考え方が重要です。

    2027年の活動要件と更新規約への同意期限

    YPPでは、2027年2月1日以降、以下のいずれかを満たすチャンネルがアクティブと判定されます。

    アクティブ判定の基準期間・本数
    有効な総再生時間過去365日で1,000時間以上
    対象Shortsの視聴回数直近90日で100万回以上
    投稿頻度90日ごとに長尺動画2本、またはShorts5本をアップロード

    基準を下回った既存YPP参加者には90日間の猶予が設けられます。過去365日で1,000時間、または過去90日で対象Shorts100万回のいずれかを満たすと、YPP参加を継続できます。

    さらに、全ての収益化機会を継続して使うには、2027年1月31日までにYouTube Studioで更新された利用規約を確認して同意する必要があります。期日後に同意していない場合、関連する収益化機能による収益化は停止し、同意後に再開できます。

    AI動画・量産型コンテンツのルール変更は別問題

    「YouTube収益化変更」を調べる人のなかには、AI動画や切り抜き動画の扱いを心配する人もいるでしょう。ここは2027年の参加基準変更と分けて考える必要があります。AI動画・量産型コンテンツの判断を詳しく知りたい場合は、AI動画は収益化できない?量産型コンテンツのYouTubeポリシーを整理も確認してください。

    YouTubeは2025年7月15日、「繰り返しの多いコンテンツ」に関するポリシーを若干更新し、大量生産されたコンテンツも含まれることをより明確にしました。英語版では名称を repetitious content から inauthentic content に変更しています。公式は、この種のコンテンツは以前から収益化対象外であり、解説・クリップ・コンピレーション・リアクション動画などを審査する再利用コンテンツのポリシーには変更がないと説明しています。

    したがって、AIを使った動画が一律に収益化禁止になった、という理解は正確ではありません。収益化するコンテンツには、制作者自身のオリジナル作品であること、他者のコンテンツを使う場合は大幅に変更して独自性を持たせること、大量生産・一般的・繰り返し・感情を操作することだけを目的としたものではないことが求められます。

    YouTubeは審査で、チャンネルの主題、人気動画、最新動画、総再生時間の大きい部分、タイトル・サムネイル・説明などのメタデータ、概要欄などを確認する場合があります。個別動画だけでなく、チャンネル全体で独自性と視聴者価値を示せる運用が必要です。

    収益化を目指す人・既存者のチェックリスト

    あなたの状況優先して確認すること
    広告収益化をこれから目指すYouTube Studioで登録者・有効な公開動画の総再生時間・有効Shorts視聴を確認し、2027年以降の目標を8,000時間または2,000万回で設計する
    すでに広告収益化済み更新規約の通知、活動要件、チャンネル全体のポリシー準拠を確認する
    Shorts中心新規参加の2,000万回と、Shorts収益を受ける1,000万回維持を別KPIとして追う
    登録者500人前後公開アップロード3件、3,000時間または300万Shorts視聴を確認し、ファン支援・Shoppingの早期アクセスを検討する
    AIやテンプレートを活用各動画に独自の企画、解説、検証、編集、視点があるかを確認し、チャンネル全体で量産型に見えない設計へ見直す

    よくある質問

    Q. 2027年2月以降、すでに収益化済みのチャンネルは8,000時間が必要ですか?

    いいえ。YouTubeは、すでにYPPに参加している場合、今回の変更によってステータスは変化しないと明記しています。ただし、Shorts収益の1,000万回維持条件、活動要件、更新規約への同意は別途確認が必要です。

    Q. Shortsだけで広告収益化を目指せますか?

    可能です。2027年2月1日以降に新規で広告・Premium収益分配のYPPへ参加する場合、登録者1,000人に加え、直近90日で有効な公開Shorts視聴2,000万回を満たすルートがあります。ただし、参加後にShortsの広告・サブスクリプション収益分配を継続するには、過去90日で1,000万回を維持する条件があります。

    Q. 登録者500人からの収益化はなくなりますか?

    なくなりません。登録者500人、直近90日の有効な公開アップロード3件、3,000時間または300万Shorts視聴を満たす早期アクセスYPPの条件は、今回の変更対象ではありません。対象機能には地域や個別の資格要件が適用されます。

    Q. 2027年2月までに何をすればよいですか?

    新規参加を目指す場合は、YouTube Studioで現在の進捗と申請案内を確認してください。既存YPP参加者は、2027年1月31日までに更新規約に同意し、活動要件とShortsの収益条件を確認しましょう。未発表のインセンティブ制度は、YouTubeからの案内が出るまで条件を推測しないことも重要です。

    Q. AI音声・AI画像を使うと収益化できませんか?

    AI利用の有無だけで一律に判断されるわけではありません。YouTubeの収益化ポリシーでは、独自性、十分な変形、視聴者への価値、量産・反復・感情操作目的ではないことなどが重要です。審査はチャンネル全体に及ぶため、制作者自身の企画、解説、検証、編集上の判断を明確に示してください。

    最後のチェックポイント

  • 新規で広告・Premium収益分配を目指す場合は、登録者1,000人に加えて8,000時間または2,000万Shorts視聴を目標にする。
  • 既存YPP参加者は、今回の新規参加条件によって直ちにステータスが変わるわけではない。
  • Shortsの2,000万回は新規参加、1,000万回はShorts収益分配の継続条件であり、混同しない。
  • YouTube Studioで通知、規約同意、現在の進捗を確認し、運用方針を決める。
  • まとめ:数字だけでなく「対象・期限・収益の種類」を分けて理解する

    2027年2月1日から、広告・Premium収益分配への新規YPP参加は、登録者1,000人に加え、8,000時間または2,000万Shorts視聴が必要になります。一方で、既存YPP参加者のステータスは変わらず、500人段階のファン支援・Shoppingの条件も変更されません。

    最も間違えやすいのは、Shortsの2,000万回と1,000万回を同じ条件だと捉えることです。2,000万回は新規参加の条件、1,000万回はShortsの広告・サブスクリプション収益分配を受けるための維持条件です。自分がどの段階にいるのかをYouTube Studioで確認し、2027年1月31日までの規約同意、コンテンツ品質、継続投稿を含めて準備を進めましょう。

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