公開できる場がなかった作品に、置き場ができます

AIで作った成人向け作品は、公開できる場所がほとんどありませんでした。多くのプラットフォームが規約で制限しているためです。

2026年8月17日、その状況を変える発表がありました。FANZA上に「FANZAスタジオ」という創作プラットフォームができます。

先行体験は8月24日から始まります。ただし申し込めば誰でも入れるわけではありません。審査があり、人数の上限もあります。

何ができるのかと、参加の条件を整理します。

確認基準日:2026年8月21日。株式会社デジタルコマースのプレスリリース(2026年8月17日)をもとにしています。18歳以上を対象としたサービスです。

何ができるサービスなのか

運営はデジタル・リンク株式会社です。FANZAを運営する株式会社デジタルコマースと連携する形になります。

プレスリリースの説明はこうです。

一般的なプラットフォームでは公開が難しい成人向け作品も、「FANZAスタジオ」上のギャラリーで公開が可能です。
株式会社デジタルコマース プレスリリース出典を開く

公式が挙げている特徴は3つです。

特徴内容
一気通貫創作から公開、ファンとの関係構築までを一つの環境で行える
ユーザー基盤FANZAの既存ユーザーに届く
複数モデル複数のAI生成モデルを一つの場で使える

3つ目が実務では大きい部分です。モデルごとの新規登録や決済や認証が不要と明記されています。生成から公開までが一箇所で完結します。

AIモデルパートナーとしてOnoma AIの名前が公開されています。同社のCEOがコメントを出しており、イラストやアニメ画像の生成技術が採用されたとしています。

同じ会社が2025年にやったこととの違い

ここが今回の発表で一番押さえるべき点です。

FANZA同人は2025年6月、AI生成作品をトップページやランキングから外すと発表しました。実施は2025年夏以降です。

2025年6月の発表2026年8月の発表
対象FANZA同人FANZAスタジオ
内容AI作品を主要ページから非表示AI作品専用の公開の場を新設
位置づけ既存の売り場からの分離別サービスとして独立

方針転換ではありません。売り場を分ける流れの延長です。 既存の同人の売り場から外し、AI作品には専用の場を用意する。2つの発表を並べると同じ方向を向いています。

分離してから場所を作る流れです
2025年に既存の売り場から外し、2026年に専用の場を新設しました。同じ棚に混ぜない方針は一貫しています。出典:ITmedia(2025年6月24日)およびデジタルコマース プレスリリース(2026年8月17日)

先行体験の条件

参加までの流れが公開されています。

項目内容
期間2026年8月24日(月)から。終了日は未定
手順申し込みページで情報を送信
審査運営チームが申し込み内容を審査
通過後参加方法を後日メールで案内
特典生成に使えるDMMポイント5,000円相当
上限参加人数に上限あり

申し込んでも参加できない場合があると明記されています。 先着順とも抽選とも書かれていません。審査の基準も公開されていません。

DMMポイント5,000円相当は審査を通過した人に配られます。生成に使える形です。

申し込みページは公式リリースに記載されています。

  • https://form.dmm.co.jp/studio/tester-2608Fstudio/
  • 公開されていない情報

    判断のために必要なのに、まだ分からない部分があります。

    項目現状
    料金プレスリリースに記載なし
    収益化の仕組み記載なし
    権利の扱い記載なし
    正式ローンチ時期記載なし
    審査の基準記載なし
    対応モデルの全体Onoma AIのみ公開

    収益化については「ファンとつながれる」という表現にとどまっています。売る仕組みがあるかどうかは、この発表からは読み取れません。

    正式ローンチに向けて進化していくとOnoma AIのコメントにあります。先行体験の段階だと理解しておくのが妥当です。

    誰にとっての機会か

    先行体験は無償で5,000円相当が付きます。参加する側の金銭的な負担は現時点で示されていません。

    一方で不確定な部分が多いです。収益化の形も権利の扱いも未公開です。今の段階で分かるのは、公開できる場が国内にできるという事実だけです。

    急ぐ理由があるとすれば人数の上限です。上限に達すれば参加できません。

  • デザイナーの仕事はAIでなくなる?サイバーエージェントがAIXデザイナーを定義
  • よくある質問

    FANZAスタジオとは何ですか

    FANZA上で提供される成人向けAIコンテンツの創作プラットフォームです。デジタル・リンク株式会社が運営します。作品の生成から公開、ファンとの関係構築までを一つの環境で行えるとされています。

    いつから使えますか

    先行体験が2026年8月24日から始まります。終了日は未定です。正式ローンチの時期は公表されていません。

    誰でも参加できますか

    申し込みページから応募し、運営チームの審査を通過する必要があります。参加人数に上限があり、申し込んでも参加できない場合があると明記されています。

    費用はかかりますか

    プレスリリースに料金の記載はありません。審査を通過した人には生成に使えるDMMポイント5,000円相当が渡されます。

    作った作品で収益化できますか

    収益化の仕組みについての記載はありません。公開とファンとの関係構築についてのみ書かれています。

    どのAIモデルが使えますか

    複数のAI生成モデルをワンストップで使えるとされています。名前が公開されているのはOnoma AIです。

    FANZA同人でAI作品が制限された話とは別ですか

    別の話です。2025年6月にFANZA同人がAI生成作品を主要ページから外すと発表しました。今回はAI作品向けの専用サービスの新設です。

    参照した情報

  • https://www.value-press.com/pressrelease/379051
  • https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2506/24/news053.html