あなたのショート動画は既定でリミックスの対象です

YouTubeは2026年5月19日、ショート動画のリミックス機能にGemini Omniを組み込みました。他人のショート動画に自分のプロンプトと写真を足して、シーンごと作り変えられる機能です。無料で使えます。

作る側の話として報じられましたが、作られる側の話でもあります。自分のショート動画は既定でリミックスを許可した状態になっています。

止められます。設定はYouTube Studioにあります。

確認基準日:2026年8月19日。YouTube公式ブログ(2026年5月19日)とYouTubeヘルプ「リミックス コンテンツを使用した YouTube ショートの作成」をもとにしています。

何ができるようになったのか

対象のショート動画でリミックスを選ぶと、プロンプトを入力して動画を作り変えられます。公式が挙げている例はこうです。シーンを90年代風にする。好きなクリエイターの隣に自分を入れる。

参照用の写真はギャラリーから最大3枚まで上げられます。生成された動画にはプロンプトとシーンに合わせて新しい音声が自動的に作られます。

アップロードの前に通常のショート動画作成ツールで編集を加えることもできます。

日本語のプロンプトはまだ使えません

日本の記事ではあまり触れられていませんが、公式ヘルプに明記されています。

現在、この機能では英語のプロンプトのみに対応しています。
YouTubeヘルプ「リミックス コンテンツを使用した YouTube ショートの作成」出典を開く

使いたい場合は英語でプロンプトを書く必要があります。順次リリースの途中なので、まだ表示されない場合もあります。

既定でオンになっています

ここが本題です。公式ヘルプはこう書いています。

ショート動画を作成すると、自動的に YouTube でのリミックスを許可したことになります。
YouTubeヘルプ「リミックス コンテンツを使用した YouTube ショートの作成」出典を開く

つまり何もしなければ許可した状態です。オプトアウトしていないコンテンツは、これから新しくアップロードするものも含めて既定で対象になります。

一度オプトアウトしたものはオプトアウトされたままになります。

許可が既定で拒否が申告
設定を触らなければリミックスは許可された状態です。オプトアウトは動画ごとに設定でき、これからアップロードするものも既定で対象になります。出典:YouTubeヘルプ「リミックス コンテンツを使用した YouTube ショートの作成」

止める手順

公式ヘルプに載っている手順です。

順番操作
1YouTube Studioにログインする
2左のメニューで「コンテンツ」をクリックする
3動画のタイトルかサムネイルをクリックする
4下にスクロールして「さらに表示」をクリックする
5「ショート リミックス」までスクロールして許可するかどうかを選ぶ
6「保存」をクリックする

この設定は一括でも編集できます。アップロードするときに設定することも可能です。

本数が多い場合は、一括編集から入るほうが早いです。

止めると相手の動画はどうなるのか

すでにリミックスされたあとで制限した場合、相手の動画には次のことが起きます。

音声のリミックスは、まずミュートされて限定公開になります。そこから30日後に削除されるようスケジュールされます。相手にはメールで通知が届きます。削除される前にリミックス音声を抜いた動画をダウンロードできます。

動画のリミックスは削除されます。こちらもメールで通知されます。

そして制限したあとは、以後のリミックス作成にも使われなくなります。

動画を削除した場合も同じ扱いです。YouTube Studioでぼかしやカットの編集を加えた場合も同様です。

あとから止めても取り消せます
音声リミックスはミュートと限定公開を経て30日後に削除。動画リミックスは削除されます。以後の新しいリミックスにも使われません。出典:YouTubeヘルプ「リミックス コンテンツを使用した YouTube ショートの作成」

リミックスされた側にも手がかりが残ります

Gemini Omniで作られたショート動画には、次のものが付きます。

  • デジタル透かし
  • 識別用のメタデータ
  • 元動画へのリンク
  • 元動画へのリンクが付くため、リミックスから自分のチャンネルに人が流れてくる可能性があります。リーチレポートのトラフィックソースで映像リミックス経由の視聴回数を確認できます。

    肖像検出が全クリエイターに広がりました

    同じ発表で、肖像検出の対象が18歳以上の全クリエイターに拡大されました。自分の顔や姿が使われた動画を検出して管理するための機能です。

    AIで人物を差し込めるようになったこととセットで見ておく話です。

    止めるべきか許可すべきか

    どちらが正しいという話ではありません。判断の材料を整理します。

    許可したままにするオプトアウトする
    リミックス経由で新しい視聴者に届く可能性がある自分の映像が想定外の文脈で使われない
    元動画へのリンクが付く顔や商品が別の見え方をされない
    数字はリーチレポートで確認できる取引先や出演者への説明が要らない

    顔出しの動画や商品が映る案件動画は、オプトアウトを検討する価値があります。一方でチャンネルを伸ばす段階なら流入の経路をひとつ閉じることになります。

    全部を一律に決めず動画ごとに分けるのが現実的です。

    よくある質問

    設定を触っていない場合はどうなっていますか

    許可した状態です。公式が明記しています。何もしなければリミックスの対象になります。

    過去の動画も対象ですか

    対象です。オプトアウトしていないコンテンツはすべて既定で許可されています。

    日本語でプロンプトを書けますか

    今は書けません。公式ヘルプが英語のプロンプトのみ対応と明記しています。

    リミックスされたか確認できますか

    できます。リーチレポートのトラフィックソースで映像リミックス経由の視聴回数を確認できます。

    あとから止めたらすでにある動画は消えますか

    音声のリミックスはミュートと限定公開になり、30日後に削除されます。動画のリミックスは削除されます。相手にはメールで通知が届きます。

    費用はかかりますか

    かかりません。公式ブログに無料で提供すると書かれています。

    公式出典

  • https://blog.youtube/news-and-events/youtube-news-google-io-2026/
  • https://support.google.com/youtube/answer/10623810?hl=ja