結論:申告しなくてもラベルは付きます。ただし収益化には影響しません

YouTubeは2026年5月27日、AI生成コンテンツのラベル表示を2つ変更しました。

1つは表示位置です。説明欄の中ではなく、動画のすぐ下に出るようになりました。

もう1つが重要です。クリエイターが申告しなくても、システムが検出すればラベルが自動で付きます。

「ラベルが付いたら収益化できないのでは」と不安になるところですが、公式は明確に否定しています。

It's important to note that a disclosure label alone does not change how a video is recommended or whether it's eligible to earn money.
YouTube公式ブログ「Improving AI labels for viewers and creators」(2026年5月27日)出典を開く

ラベルが付くこと自体は、おすすめ表示にも収益化の可否にも影響しません。

ただし、開示しないことにはペナルティがあります。 ここを混同すると判断を誤ります。

確認基準日:2026年8月18日。公開後もYouTube Studioの通知と公式ヘルプを確認してください。

【比較表】ラベルの表示位置が変わりました

形式変更後の表示位置
長尺動画プレーヤーの真下、説明欄の上
Shorts動画の上にオーバーレイ表示
非現実的・アニメ・軽微な加工展開した説明欄の中

公式ブログは、実写のようにリアルでAIによって大きく改変または生成されたコンテンツについて、これが唯一のラベル形式になると説明しています。

つまりアニメ調やイラスト、軽い加工は、目立つラベルの対象外です。対象になるのはフォトリアリスティックなものだけです。

FIG.ラベルが目立つ位置に出るのは実写風だけ
アニメ調や軽微な加工は説明欄の中に留まります。対象を正しく理解すれば、過度に恐れる必要はありません。出典:YouTube公式ブログ(2026年5月27日)

自動検出が始まりました

2026年5月から、YouTubeは内部シグナルによるAI生成コンテンツの識別を開始しています。

If a creator doesn't specify whether or not they used AI, but our systems detect significant photorealistic AI use, we will now automatically apply a label.
YouTube公式ブログ(2026年5月27日)出典を開く

申告し忘れても、システムが検出すればラベルが付きます。手動の開示義務がなくなったわけではありません。 公式は引き続き手動での開示を求めると明記しています。

誤検出されたら取り消せます

自分のコンテンツが誤ってAI生成と判定された場合、YouTube Studioで開示ステータスを更新できます。

ただし取り消せないケースが2つあります

公式ブログが挙げているのはこの2つです。

  • YouTube自身のAIツール(VeoやDream Screen)を使って作成したコンテンツ
  • C2PAメタデータで完全にAI生成であると示されているコンテンツ
  • C2PAは、コンテンツの来歴を記録する業界標準です。生成ツールによっては、出力ファイルにこの情報が自動で埋め込まれます。

    つまり、使った生成ツールによっては、あとから開示を外せません。 制作フローを組むときは、ここを前提にしてください。

    収益化とラベルの関係を切り分ける

    混同されやすい3つを整理します。

    項目収益化への影響
    AIラベルが付くこと影響しない
    AIを使うこと自体影響しない
    開示を繰り返し怠ることペナルティの対象
    量産型と判定されること収益化の対象外

    ラベルが付くことと、収益化できないことは別の話です。

    一方で、開示を怠ることにはペナルティが定められています。YouTubeは2024年の発表で次のように説明しています。

    今後、大幅に改変または合成された動画を繰り返し開示しなかった場合、クリエイターはペナルティの対象になります。これには、コンテンツの削除、YouTube パートナー プログラムへの参加停止などのペナルティが含まれます。
    YouTubeコミュニティ「YouTube における生成 AI コンテンツの新しい開示事項とラベル」出典を開く

    YPPからの参加停止まで明記されています。 ラベルを恐れて開示を避けるほうが、はるかにリスクが高いという構造です。

    何を開示すべきなのか

    開示が必要なのは、大幅に改変されている、または合成によって生成されていて本物のように見える場合です。

    判断に迷ったときの目安を整理します。

    ケース開示の要否
    実在の人物が言っていないことを話しているように見せる必要
    実際には起きていない出来事を現実の映像のように見せる必要
    実在の場所の風景を合成で作り変える必要
    台本や企画をAIに手伝ってもらった不要
    色調補正、明るさ調整、ノイズ除去不要
    明らかにアニメ調やイラストと分かる表現目立つラベルの対象外

    台本作成や編集の補助にAIを使っただけなら、開示は求められていません。判断の軸は「本物のように見えるかどうか」です。

    デリケートなトピック(医療、ニュース、選挙、金融など)を扱う場合は、より目立つラベルが表示されます。開示していない場合でもYouTube側がラベルを適用することがあると、2024年の発表に記載されています。

    いまやっておくこと

    あなたの状況やること
    実写風のAI映像を使っているアップロード時の開示を習慣化する。自動検出を待たない
    VeoやDream Screenを使っている開示が永続する前提で企画を組む
    生成ツールを選定中C2PAメタデータが埋め込まれるかを確認する
    アニメ調・イラスト中心目立つラベルの対象外。過度に心配しなくてよい
    過去動画に未開示のものがある実写風のものだけでも開示状況を見直す

    よくある質問

    AIラベルが付くと収益化できなくなりますか

    なりません。公式ブログは、開示ラベルだけでは動画のおすすめ方法も収益化の可否も変わらないと明記しています。

    申告しなければラベルは付きませんか

    付く場合があります。2026年5月から、システムが実写風のAI使用を検出すると自動でラベルが適用されます。

    誤ってAI生成と判定されたらどうすればいいですか

    YouTube Studioで開示ステータスを更新できます。ただしYouTubeのAIツールを使った場合と、C2PAメタデータで完全生成と示されている場合は取り消せません。

    台本をAIに書いてもらった場合も開示が必要ですか

    開示が求められるのは、大幅に改変されている、または合成されていて本物のように見えるコンテンツです。企画や台本の補助は対象として挙げられていません。

    開示しないとどうなりますか

    繰り返し開示しなかった場合、コンテンツの削除やYouTubeパートナープログラムへの参加停止などのペナルティの対象になると公式に記載されています。

    まとめ:恐れるべきはラベルではなく、開示漏れです

    2026年5月から、AIラベルは目立つ位置に表示され、申告がなくても自動で付くようになりました。

    ただしラベルが付くこと自体は、おすすめにも収益化にも影響しません。影響するのは開示を怠ることのほうです。 そちらにはYPP参加停止まで含むペナルティが定められています。

    実写風のAI映像を使うなら、アップロード時に開示する。それだけで、この論点はほぼ解決します。

    あわせて読む:AI動画は収益化できない?量産型コンテンツのYouTubeポリシーを整理

    あわせて読む:AI動画の量産チャンネルは2027年2月から壁が2枚に!基準引き上げとエンゲージビュー判定

    参照した情報

  • Improving AI labels for viewers and creators(YouTube公式ブログ、2026年5月27日)
  • YouTube における生成 AI コンテンツの新しい開示事項とラベル(YouTubeコミュニティ)
  • YouTube の「このコンテンツの作成手段」に関する開示について(YouTubeヘルプ)
  • YouTube のチャンネル収益化ポリシー(YouTubeヘルプ)