米国防当局は2026年8月31日、組織内のAI基盤「GenAI.mil」にChatGPT MilとGrok for Governmentを追加しました。

すでに導入されていたGeminiと合わせ、3種類のAIを職員が利用できます。一般の米国民へChatGPTやGrokを無料配布する制度ではありません。

GenAI.milで3種類のAIが使えるようになりました

GenAI.milは2025年12月に始まりました。最初に提供されたのはGoogleのGeminiです。

2026年8月31日にChatGPT MilとGrok for Governmentが追加されました。

AI提供元発表されている主な用途
GeminiGooglecontrolled unclassified informationを含む業務
ChatGPT MilOpenAI文書、計画、政策、物流、行政
Grok for GovernmentxAI系推論、workspace、project、playbook

職員は同じ基盤から複数のAIを使い、結果を比較できます。

ChatGPT Milは300万人以上の職員を想定しています

ChatGPT Milは米国防当局向けに調整されたChatGPTです。公式発表では300万人以上の職員を支える規模を想定しています。

中心になる機能はchat、file、project、custom GPTです。対象は機密指定されていない業務です。

使い方
文書作業資料の整理、要約、draft作成
計画業務計画や選択肢の整理
政策文書の比較と検討
物流情報整理と調整
行政日常的な事務作業

一般向けChatGPTへ軍事機密を入力できるという話ではありません。専用環境内で使うサービスです。

Grok for Governmentは継続作業を前に出しています

Grok for Governmentでは、auto、fast、expertの推論modeが案内されています。

継続して使えるworkspace、persistent project、組織の手順を保存するplaybookも含まれます。単発の質問だけでなく、部門内の知識や作業手順を繰り返し使う設計です。

職員は追加料金なしで使えます

米国防当局は、各platformのlive trainingとon-demand trainingを職員へ追加料金なしで提供すると説明しています。

これは一般向けの無料提供ではありません。対象は同省の職員です。

米連邦政府全体の調達制度では、Grok for Government Teamsが1機関あたり0.42ドルで2027年3月まで提供されています。Gemini for Governmentは0.47ドルです。これらも国民向けの料金ではありません。

なぜ3種類を同時に置くのか

公式発表は、職員がfirst、second、third opinionを得られると説明しています。

同じ質問を複数のAIへ投げれば、回答の違いを確認できます。ただし3種類が一致しても正しいとは限りません。最終判断をAIへ任せる制度だとは発表されていません。

日本への直接的な提供ではありません

今回の対象は米国の国防組織です。日本のChatGPT、Grok、Gemini利用者の料金や機能が変わる発表ではありません。

一方、政府が特定企業のAIを1種類だけ選ぶのではなく、複数modelを共通基盤へ置く事例としては注目できます。

SUMMARY

本記事のまとめ

  • 米国防当局は8月31日、GenAI.milへChatGPT MilとGrok for Governmentを追加しました。
  • 既存のGeminiを含む3種類を職員が利用でき、ChatGPT Milは300万人以上の職員を想定しています。
  • これは米国民向けの無料配布ではありません。米国防組織の専用環境で機密指定されていない業務に使う制度です。